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『仮想通貨の教科書』 第2章 ビットコインが非中央集権を実現している仕組み その1

 『仮想通貨の教科書』の 第2章 ビットコインが非中央集権を実現している仕組み を読んだのでメモ。

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第2章 ビットコインが非中央集権を実現している仕組み

  

第2章では第1章で述べた中央集権的な権威(Scrooge)を非中央集権型にするにはどうすればいいのか、という問いへの答えを示している。

 

 

注意点としては、非中央集権の仕組みは純粋な技術によるものではないという点だ。

技術的な部分とインセンティブによる部分をうまく組みあわせて実現している。

 

 2.1 中央集権と非中央集権

 

中央集権と非中央集権が競い合う形はビットコイン以外でも度々起こっていることである。

インターネットは、AOLやCompuServeと呼ばれるサービスと競い合いをしてきた。

SNSでは、FacebookやLinkdInなどの中央集権型が支配的だが、新たな非中央集権型のサービスを起業家などが検討している。

 

非中央集権なシステムも完全に支配者を排除できているわけではない。

ビットコインの場合も取引所やウォレット(ビットコイン用の財布)も中央集権的であるといえる。

一部中央集権部分はあるが、ビットコインがどのように非中央集権を実現しているのか。

主な要素は

1.取引台帳の管理

2.取引が有効かどうかの判断

3.新しいビットコインの作成

4.システムのルール変更

5.ビットコインの交換価値の決定

これらの要素について以後説明する。

 

2.2 分散型合意形成

非中央集権を実現するためには「分散型合意形成」(distributed consensus)を実現する必要がある。

この分散型合意形成は何十年も研究されている。

例えば、Facebookのような巨大な企業ではバックエンドに数百万ものサーバーがあり、それらが同期がとれた形でデータが記録されている。これも分散型合意形成が取れているといえる。

では、具体的にビットコインではどのように分散型合意形成が取られているのか。

 

次の記事でその部分について触れたい。

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