マイニングプールって何?次世代のマイニングプールについても解説!
マイニングプールという言葉を聞いたことがあってもどんなものか知らない、という方も多いはず!
今回はマイニングプールについて説明して、さらに最新のプールマイニングについても解説します!
マイニングプールとは?
マイニングプールは何か。
bitFlyerの用語集より引用すると
マイニングプールは、複数の採掘者(マイナー)で協力して採掘(マイニング)を行う仕組みを指します。マイニングプールでは、大勢が採掘に協力して条件をみたすナンスを探索します。
マイニングプールのサーバーから、ナンス以外のブロックヘッダーが与えられ、条件を満たすナンスを探索します。採掘の結果、得られた採掘報酬(コインベース)を各採掘者の貢献度に応じて分配します。
難しく書かれているので簡単に説明すると
マイニングプールとは
本来ならばひとりひとりでやるマイニングをみんなでグループを作ってマイニングをしよう!
というもの。
みんなでやることで誰かひとりがマイニング成功すれば、参加しているみんなにも報酬が分配される。
そのため、一度の報酬は小さくなるが、安定して報酬が貰える!というメリットがあります。
現在、多くのマイニングプールがあり、ビットコインでのマイニングプールの勢力図はこのようになっています。
引用:Bitcoin Hashrate Distribution - Blockchain.info
ビットコインでは個人がマイニングに参加して報酬をもらう!ということはほぼ不可能になっているのでこのような仕組みがあることはありがたいことかもしれません。
しかし、マイニングプールは問題点も抱えています。
問題点
1. 51%攻撃の可能性がある
51%攻撃とは悪意のあるグループまたは個人により、ネットワーク全体の採掘速度の51%(50%以上)を支配し、不正な取引を行うことです。一人のノードが全体が持つ計算量の過半数を支配し(1)不正な取引の正当化 (2) 正当な取引の拒否 (3) 採掘の独占を行うことが可能となります。現在 51%攻撃に対する有効な対策はありません。
上記の勢力図を見てわかるように主要なマイニングプールはマイニングにおいて大きな力を持っています。
もし、上位の3グループが結託をした場合には51%を超えるので51%攻撃が可能になると考えられます。
2. オペレーターという管理者が存在する
マイニングプールを成り立たせるためには、参加者に作業を分配し、マイニングが成功した際にはその報酬を割り振るという新たな仕事が生まれます。
これらの仕事は仮想通貨の仕様にはもちろん無いので、誰かが仮想通貨のフレームワークとは違うところでこれらの仕事を管理する必要があり、その管理を誰かが担う必要があります。
これらのマイニングプールを管理する人をオペレーターといい、このオペレーターが仕事の割り振りから報酬のシェアを行います。
非中央集権が売りの仮想通貨なのですが、マイニングプールを利用してしまうとオペレーターが仮想通貨の管理者として大きな力を持ってしまうことになるので、上記の51%攻撃や仮想通貨の手数料(Etherのgas等)を上げるように仕向けたり、と影響力を利用するようになる可能性も出てきます。
このように、マイニングプール自体は悪いことではない気がしますが、マイニングプールによる悪影響は無視できないものになっています。
そこで登場するのが自生代のマイニングプールです!
次世代のマイニングプール!
次世代のマイニングプールとして紹介したのがこちら!
SMART POOL というマイニングプールのための仕組みです!
これは今までのマイニングプールと何が違うのか
中央集権型のオペレーターがいない
という点です。
マイニングプールはオペレーターが影響力を持ってしまうことの問題点を先ほど挙げていましたが、オペレーターがいないと仕事の割り振りや報酬のシェアができません。
しかし、このSMART POOL は中央集権型のオペレーターは存在しないために、オペレーターが51%攻撃を企む、といったことが起こりません。
では、どうやってマイニングプールを実現しているのか。
Ethereumのスマートコントラクトを利用して実現
しているのです!
言われてみれば結構単純ですが、かなり画期的です!
スマートコントラクトを利用することで中央集権型のオペレーターがいらなくなり、
かつ今までオペレーターへ支払っていた手数料も少なくなる(Etherのgas代はかかる)
こちらがテクニカルペーパー
http://smartpool.io/docs/smartpool.pdf
英語が得意な方はどうぞ。
現在は開発中なので寄付を求めているみたいです。
今後どうなるのかウォッチしていきたいです!